鹿児島の高性能な家づくり~第一種換気システムのウソ~
2021.10.15
皆様、こんにちは✨
アイランドホームの山口でございます!
本日はお客様からよくある質問にブログでお答えしたいと思います♪
最近のお客様は知識も豊富ですが、換気システムについてよく聞かれます。
よくされる質問は、
「第一種換気と第三種換気どちらがいいのですか?」
住宅会社様によって仕様が違うと思うのですが、
当社ではコストパフォーマンスがいいのはダクト式の
第三種換気の方ですので、そちらを推奨させていただいております。
その理由についてはまたブログで紹介します!😊
いやいや、はやく教えてよ!という方はお気軽にお問い合わせください♪
本日は第一種換気の「ウソ」について書いてみたいと思います。
当社でももちろんお客様のご予算や要望に合わせて
第一種換気使わせていただくことがあります!
ダクト式第一種換気だと全部屋が均一に換気を行うことができますよね。
さらに特徴的なのは、熱交換機が搭載されていますので、
夏は湿った空気が入りずらくなり、冬は寒くて冷たい空気が緩和されて室内に入ります。
外から入ってくる空気を室温に近い状態にしてくれる優れもの。
そのため年間を通して綺麗で快適な空気環境がつくれてしまうということなのです😆
とても素晴らしい換気システムではあるのですが、
その一部にはウソも入っています💦
しっかりとした知識をもって、換気システム選びをしていただければと思います。
それではいきましょう!!
まず住宅の換気を考える上では気密性能がとっても大切です。
最近では気密性能を測る「C値」というのがあるのですが、お客様にもずいぶん浸透されている指標になってきましたね。
機密性能=C値という概念はネットにいっぱい記載があるのでぜひそちらをご連絡ください(笑)
さて、換気をうまく働かせるにはC値は1.0以下が好ましいと言われています。
最近では、「うちの会社は気密測定しているので大丈夫ですよ。」「C値は0.9を標準にしています。」など気密に関して取り組む会社も増えてきました。
ただ、気密を語る上で、ぜひ下記のグラフをみたことあるか聞いてみてください。
気密をしっかり知ろうと思ったら必ず知らなければならないグフです♪
なんか難しそうですよね。。
これの読み方については解説をしませんが、
住宅がどのような周辺環境に置かれているかによっても変動しますが、
どんなに気密が取れていても「漏気」は必ずあることを示したものです。
漏気=何をしなくても空気の漏れ=何をしなくても熱(エネルギー)が逃げているということです。
例として、
周辺環境:住宅地
室外温度差:15度(冬)
外部風速:3m/s
気密性能C値:1.0
のときは、1時間に0.1回分漏気があるということになります。
では漏気と第一種換気の関係を考える上で大切になってくるのは、
本当の熱交換率は何パーセントなのか?
ということです。
ここからが「ウソ」の本題です。
第一種換気のメーカーはパンフレットに
当社製品は熱交換率80%!!
熱交換率90%!!
との記載がよく見受けれらますし、
住宅会社によっては、
「当社のお家は高気密高断熱です。さらに熱交換率が80%の第一種換気を採用しているので、夏も冬もとても快適なお家になります。」
とマウントトークをしてくる会社様も多いです。
カタログには※印で注意点や前提が書いているんですけどね。
実は、
この熱交換率を最大にするには「気密性能C値がゼロ」のときだけです。
たしかにすべてがウソではないと思うのですが、
「漏気」があることによって熱交換率が
下がることは住宅を提供するプロとして知っておく
必要があるのではないかと考えます。
先ほどの
周辺環境:住宅地
室外温度差:15度(冬)
外部風速:3m/s
気密性能C値:1.0
の住宅、つまり漏気が0.1の住宅は熱交換率がどれだけ変わるのかというと
熱交換率80%×建築基準法上での必要換気0.5/建築基準法+漏気の0.6=66%
なんと14%ポイントも低くなってしまいます。。
C値と漏気の関係による熱交換率の変動については、下記の表をご覧ください。
-「松尾設計室」より
C値が0.5の住宅地でも73%、、、
C値が2(国の長期優良住宅基準)なんか50%、、、
カタログや営業マンにだまされないようにしましょう😉
適切な気密性能がとれてやっと熱交換率を発揮します!
この前提を抑えて住宅会社選びと仕様選定を行ってくださいね♪
アイランドホームの家づくりに興味がある方はぜひお気軽に
お問い合わせください!